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2016年1月8日 38号 〜心から心へ

18歳をあるく

 
新年にあたり、今年はなぜか富安風生(ふうせい)の俳句が身にしみる。
こういう心境は、それ相当の齢を重ねたからかもしれない。
 
   ・生くることやうやく楽し老いの春
   ・うれしさとやや淋しさと老いの春
   ・為し得ること何かを残す老いの春
   
口ずさむと肩の力がぬけ、何ともいえないほっとした安心感にひたれる。
 
 
■話は変わるが、元旦から「18歳をあるく」と題した特集(朝日新聞)を興味深く読んでいる。5日の記事は、慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)でITを研究する学生の「学ぶ楽しさ」を味わう記事が綴られている。
 
■この記事を読んでいて、15年前に出会った生徒との交流を思い出した。
校長として赴任したばかりだったが、職員室の雲行きがなんとなくおかしい。
1学期も終わり、3者面談をひかえての頃だった。一人の生徒の進路先をめぐって、喧々諤々の議論が続いていたからだ。彼女は、前述の学生と同じ「慶応大湘南藤沢キャンパス(SFC)」の「AO入試」を受験するという。「それがダメだ、馬鹿げている、何を考えてるの・・」ということらしい。挙句の果て、本人が校長室に泣きついてきて、コトの次第を知った。さて、どうするか。
 
○先ずは、ゆっくり時間をかけて生徒の話を聞き終えたあと、こう言った。「すばらしい! やってみよう! 君ならできる。いっしょに準備しよう! 慶応大学に合格しよう! 本気で準備、OK?」。「志願者調書」は12枚に及ぶ。(ここで内容を紹介)。彼女は、毎日のように校長室にやってきた。「調書」は約1ヶ月かけて完成し、受験。そして、見事に「合格」し、先生方を驚かせた。その学校から慶応大学に合格したのは初めてだった。映画監督を夢見る彼女。生徒を信じ、本気の熱量と励ましがあれば、生徒は無尽蔵の力を発揮することを学んだ。
カテゴリー: 校長通信
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